弥那 個展 " 存在証明 "
この度Artas Galleryは、弥那による個展「存在証明」を開催いたします。
弥那は、女の子を描きます。水彩やアクリルを用いて描かれる画風により、描かれた女の子はとても柔らかい印象で愛くるしく感じ、一見すると、多くの人が想像する、か弱く守ってあげたくなるような ” かわいい “ 少女像を描いているかのように感じます。
弥那の描き出す女の子は常に目を閉じています。人物(キャラクター)を描く際に、目は最も特徴的に感じられる要素の一つであり「目に命が宿る」とさえ言われることもあります。弥那はその目をあえて描きません。「目を描くとどこかで見た”誰かの目”になっている気がする」と弥那は話します。
「目は命」とも言われるキャラクター絵画であえて目を描かない弥那のスタイルは、「見る」ことで憧れ、どこかの誰かになろうとする姿ではなく、目を閉じることで見えてくる「自分自身」に向き合い「自個」という存在を自分で認めることの大切さを伝えてくれているのかもしれません。そんな弥那の描き出す女の子は、かわいく守ってあげたくなる少女像ではなく、自己価値を自認し力強く前に進む、凛と芯の通った女性像を感じさせてくれます。
本展では弥那の作品から、昨今 “ Kawaii ” アートと呼ばれることもあるイラストレーションやキャラクター絵画として受け取られる表現の中にある、Kawaii ”だけ” ではない、作家の「自個」表現を知って頂き、作家が自らの作品に込めた「存在証明」を感じていただけましたら幸いです。
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弥那 個展 " 存在証明 "
Yana Solo Exhibition " identity "
2024.3.28 Thu – 4.15 Mon
open 13:00 – 19:00
close Tuesday , Wednesday